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派遣留学応募資料

 いま交換留学でシンガポールにあるSMU(Singapore Management University, シンガポール経営大学)という大学で勉強しています。8月〜12月までの約4ヶ月間、1セメスターの間です。

 ところで、いま履修登録に悩んでいます。とりたい授業が多い一方で、各授業がそれぞれどういう内容なのかよくわからないし、履修できるのかさえもわからない状態ですw

 そこで、初心を思い出すべく留学応募資料を読み返してみました。もうほんとに、すごく恥ずかしくて、でも当時の自分が真剣に考えた跡もわかって。自分にとっては大事なものなんだなと、読んでいて思いました。2013年の6月、シアトルから帰国した直後、タイとインド旅行の合間の時間に慌てて書き出したのだっけ。1年くらい経ちますが、根本的な部分は変わっていないみたいです。

 ほんとに恥ずかしいものなのだけど、記念として転記しておきます。

 

●派遣留学自己推薦状

 

 私の夢は頑張っている人を応援することだ。具体的には、非営利セクターで社会課題に挑む人たちに貢献したい。今回の留学は夢の実現に向けて、重要な一歩だと確信している。

 私が夢をもったきっかけは、大学1~3年次に行った起業家型リーダー育成に取り組むNPOでのインターンシップだ。社会課題解決に挑む人たちと仕事をする中で、志をもって生きるかっこよさや、挑戦する人を支える喜びを知った。

 その後、大学4年次前期を休学し、非営利セクターの先進地である米国シアトルのNPOにてインターンシップを行った。そこでは、非営利セクターのリーダーたちに、リーダーシップトレーニングを提供する。この経験を通して、異なる価値観をもつ人々と、理解し、共感し合える関係性を築くリーダーシップを学んだ。また、米国社会において、ビジネスセクターと対等に協働する非営利セクターの存在感の大きさに感銘を受けた。米国NPO職員の専門性の高さと、チャリティだけではなくビジネスの論理を理解することが、成果を実現するために必要だと知ることができた。

 私はこれまでの経験から、主体的に自分で目標を設定し、行動する大切さを学んできた。大学1年次には、当時ゼミで学習していた社会的企業に関して、現場の人々はどういう想いを持ち、どういう課題に挑んでいるか現実を知りたいと思い、長期インターンシップに挑戦した。大学4年次には、非営利セクターの先進地である米国シアトルと、日本の非営利セクターにはどういう違いがあり、どういうスキルを身につける必要があるか知りたいと思い、休学してのインターンシップに踏み切った。

 今回応募する派遣留学では、シンガポール経営大学の多国籍な環境の中でビジネスを学び、特にSchool of Accountancyで会計に焦点を当てて、米国公認会計士の資格取得も視野に入れながら学習することを目標としている。また、米国でリーダーシップトレーニングを提供してきた経験から、派遣先での課外活動として、文化や価値観が異なる人々が互いに理解し合える場づくりにも取り組みたいと考えている。自分自身が留学生である立場から、他の学生たちにとって学びのある環境づくりをすることで、派遣先大学でのコミュニティづくりに貢献していきたい。このように、今回の留学でも明確な目標を設定し、達成に向けて主体的に挑戦していきたい。

 私は、ビジネスの視点、特に非営利セクターで不足している会計や資金調達に関する知識を身につけ、社会に貢献したいと志している。そのために、将来は海外大学院でビジネスを学び、海外NPOにて経験を積んだ後に、学んだことを日本社会に還元していきたい。

 以上、全ての理由から私は留学を志望し、この留学は私の夢と将来計画の実現に欠かせない経験だと考えている。

(1124字)

 

 

●留学計画書

o  派遣先大学の選定理由及び派遣先大学での履修・研究計画

 私がシンガポール経営大学を志望する理由は三つある。第一に、シンガポールの多国籍な環境に魅力を感じること。第二に、理念・教育方針に共感していること。第三に、会計に特化した学部をもつことだ。

 私が留学を志望する目的のひとつは、多国籍な環境の中でビジネスを学ぶ経験をすることだ。多国籍な国際都市であるシンガポールで、多様な人種や文化をもつ学生と学べる機会に魅力を感じている。また、姉がシンガポールのインターナショナルハイスクールに進学していたことから、いつか自分も留学をするならシンガポールで勉強したいと憧れてきた。今後、多国籍企業のアジアでの中心拠点になるので、将来的にはシンガポールで働く機会を得たいと考えている。

 シンガポール経営大学を志望する一番の理由は、理念・教育方針に共感していることだ。私は大学1~3年次に起業家型リーダーを育成することをミッションとするNPO法人インターンシップを経験したことから、教育機関として起業家精神をもつリーダー育成に取り組む理念に共感している。教育方針に関しても、(中略)その魅力を知っている学生として親近感を感じている。

 私はシンガポール経営大学のSchool of Accountancyを志望している。会計に焦点を当てながら、ビジネス・経営で成果を生むために必要な多面的な理解を得たい。私はビジネス・経営において、お金の流れと、やりとりに関する知識、特に会計の知識が重要だと考えている。会計に焦点を当てて学ぶことで、これまで(中略)学んできた幅広い商学経営学の知識や、専攻するマーケティングの知識が自分の中で統合され、多面的な理解が得られるだろう。

 また、派遣留学期間中は、米国公認会計士の資格取得も視野に入れながら、主体的に学習することを目標としている。シンガポール経営大学は、米国ウォートン・スクールを中心として、米国型のカリキュラムを採用している。米国型のカリキュラムで会計を学べる点も、私がシンガポール経営大学で会計を学びたいと考える理由のひとつである。

以上、全ての理由から私はシンガポール経営大学を志望している。

o  これまでの履修・研究内容

 私がこれまで(中略)で学んできたことは、大きく三つである。第一に、幅広い商学経営学の知識。第二に、専攻するマーケティングの視点。第三に、批判的に物事を考え、自分なりの仮説をつくる方法である。

 私は大学1~3年次で、幅広く商学経営学の知識を学んできた。それにより、自分なりに商学経営学に対する全体像を持てるようになった。全体像を持ったときに、改めて自分がいま必要としていて、足りていない分野を考えたときに、会計学に焦点を当てて学びたいと思うようになった。現在は、独学で簿記資格試験に向けて学習しながら、派遣留学までの期間は会計学関連の授業を中心に履修する予定である。

 私は(中略)マーケティング専攻している。マーケティングを通した一番の学びは、顧客のニーズを中心に考える重要性を実感したことだ。あらゆるビジネスにおいて基本となる重要な視点を学ぶことができた。また、マーケティングを学ぶ中で、小売店の価格交渉力、製品在庫サイクル、マーケティング計画立案など、様々な場面で会計学の知識の重要性を感じることがあった。マーケティングを専攻したことで、他の授業で学んだ商学分野の知識とのつながりを見つけることができた。

 大学二年次、三年次のゼミでは、単なる知識を暗記することではなく、批判的に物事を考え、論理的に思考し、自分なりの問いや仮説を創る方法を学んだ。特に、昨年夏に行ったインドネシアでの調査プロジェクトでは、インドネシアの消費者の暮らしについて、自分で問いを立てて、仮説をつくり、調査をして、提案内容にまとめて発表するという、一連の研究プロセスを経験できた。

o  留学後の将来計画

 私は将来的に海外大学院に進学してビジネスを学び、海外NPO法人で働き、学んだことを日本の非営利セクターに還元したいと考えている。

 私はこれまで、日本で起業家型リーダーを育成するNPO法人と、米国シアトルでリーダーシップトレーニングを提供するNPO法人でのインターンシップを経験した。その経験から、非営利セクターではビジネスの視点をもって、成果を生み出せる人材が求められていると痛感する。特に、会計や資金調達に関する人材不足は深刻である。私はグローバルな視点からビジネス、特に会計を学び、その知識を生かして社会に貢献したいと志している。

 したがって、今回の留学は私の将来において、重要な一歩であると確信している。

(1965字)