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7つの習慣

●概要 

 スティーブン・R・コヴィー(1996)七つの習慣(The 7 Habits of Highly Effective People)

 大ベストセラー自己啓発本。多くのビジネスマンが座右の書として名前をあげる。読んだことがない人でも名前は知っているし、「緊急度×重要度のあれでしょう笑」というコメントをもらえる。

 著者は人材育成・組織開発のコンサルタント。幸せや成功に関する書物・研究を読みあさり一つのエッセンスとしてまとめあげたのが本著である。したがって、どこかの何かで聞いたことある内容ばかりなのだが、この一冊を読んでおけば自己啓発分野は一覧できたという満足感が得られる。一度は目を通したい王道かつ定番。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

  • 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 2013/08/30
  • メディア: ハードカバー
  • この商品を含むブログ (6件) を見る
 

 

●概略がわかる

7つの習慣 - Wikipedia

今さら聞けない! 3分で分かる「7つの習慣」まとめ (1/2) - 誠 Biz.ID

『7つの習慣』のポイント解説

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● 印象に残ったポイントメモ

 

▼①7つの習慣モデル

 各習慣が体系的に位置づけられていて、相互のつながりもわかりやすい。とても納得感がある。このモデルを提示できたことが、最大の価値だと思う。 

 7つの習慣モデルの全体像を説明すると、第一段階は依存から始まり、第二段階で自立に達し、第三段階で相互依存に至る。7つの習慣が目指すもの、ひいては人生の成功とは、相互依存からもたらされる。

 依存から自立になるためには、第一〜三の習慣が求められる。自立することで、私的成功が得られる。次に、自立を前提としたうえで、第四〜六の習慣によって自立から相互依存に達せられる。相互依存により公的成功が得られる。そして、全ての習慣の土台となるのが日々の鍛錬である第七の習慣だ。

画像出典:http://www.recruit-ms.co.jp/service/seven-habits/about.html

 

▼②原則中心の考え方

・実体験から得てきた学びと一致する

・よりどころにできる本質的な判断軸を提供している

・個性主義ではなくて、人格主義

 

▼③相互依存関係と相乗効果

・違いを尊ぶ姿勢

・関係性づくりの基本(理解して、理解される。感情を理解する)

・相乗効果までたどり着くのは難しい(忍耐と、他者を信じる)

 

▼④「重要かつ緊急」から「重要だが緊急でない」領域へ

 ・自分を鍛えて能力を上げる

1.「重要かつ緊急」の量をこなすことで、タスク処理能力を高める

2.「重要だが緊急ではない」に取り組むことで、自身を質的に高める

・重要を再定義する

 ミッションステートメントを定めることで、今まで自分が「重要かつ緊急」だと思ってきたものが、実は「重要ではなく緊急」だったと気づくことができる。

もともとやるべきではなかったことを、効率的にやるほど非効率なことはない 

 一方で、キャリアにおいては、不確実なご縁が意味を持つ場合もある。自分にとっての「重要」を限定しすぎると、可能性が狭まるのかも。

 

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●感想

・自分は自立したいという想いが強くて、他者との相互依存的な関係は築けていない。 まずは、しっかり一人の人間として自立しなければと再認識すると同時に、いかにして他者にふみこみ、ふみこまれるか、今まで自分が意図して避けてきた部分にも意識して取り組んでいきたい。

 ・自分なりの原理原則にまとめ直していく必要がある。良書であることは認めるけど、バイブルとして信望する態度はちょっと気持ち悪い。この本を活用する第一段階は、自分のミッションステートメントを作ることだと思う。

 ・7つ習慣は企業研修でも取り入れられているらしい。しかし、個人的には違和感を感じるので反対したい。第一に、そもそも主体的に問題意識をもって取り組まないと実践不可だから。第二に、人生の幸福や目的は会社が踏み込むべき領域ではなく、個人の自由意志に基づくものであるべきだから。第三に、人材育成の施策として、企業戦略と一致できるのか疑問だから。