きままにやまま

Ignite our authenticity

もう1社だけjob受けてきた

 

ご縁があって、もう1社だけ外資コンサルティングファームのジョブに参加してきた。(この一文だけで偉そうな感じが臭ってくる。)
せっかくなので、勉強になった学びをメモ。

 

やったこと、4日間のjobで、ある企業の売上げシェア拡大の施策を考える。最終日に20分間のプレゼンを行う。発表に向けて毎日、個人作業を続ける。一日に一回だけ担当コンサルタントの方と面談して、相談ができる。

 

 

一つ目の学び。

食品関連のテーマだったので、2日目の夜、3日目の午前中、実際にスーパーに行って商品を見たり、ヒアリングを行ったのだけど、発見がたくさんあった。例えば、調べていた会社の商品がそもそもスーパーの棚にほとんど置かれていないとか。

デスクリサーチで集めた二次情報だけで妄想して作った仮説って、ほんとうに何の価値もないと痛感しました。

 

 

二つ目の学び。

頂いたフィードバックから一部抜粋。

・事実から何が言えるか、それはなぜか、という問いを立て、もっと時間を使って考え抜く意識を高めること

・考えた結果に関し、2回、3回と再度思考を巡らせてみて、論理の飛躍や抜け落ちを検証する

・物事の優先順位付けと資源配分のメリハリを考える

 

要するに、思考が浅いってこと。

 

自分としては、効率よく全体観を持って取り組んでいるつもりなのだけど、思考をする、洞察を深める、頭を使うことで付加価値を出す、という部分にかける割合が足りない、ということだと思います。効率よく頑張っている作業屋さんみたいな。

 

内定先jobで頂いたフィードバックも、「良い意味でソツがないけど、アクがない」という、要するに、思考に深まりがなく、自分の考えたことにこだわりと自信を持てるだけの価値がない。なぜ、を考えきることが足りていない、というものでした。

思考が浅い、洞察がない、考えることにかける時間と労力の割合が足りていない、って自分の致命的な弱点だと思います。

 

フィードバックに関連して、他にも勉強になったもろもろ。

・クライアントの方にとって、難しいこと、困難な部分で、「実はこうやれば、可能性があるんです」みたいな、提案ができると価値がある。ここは難しいからやめましょう、ではなくて、本当にできないのか?、どうしたらできるのか?と考えること。そこからコンサルタントが提供できる付加価値が生まれる。

・いちばん最初の段階で、テーマに関する土地勘もないし、初期仮説すらない状態で、何に時間を使うべきか。いま使えるアセット(強み)は何かを把握するべき。結局、実行できることって限られているので、新しく何かを作り出すよりも、今あるものをいかにして生かすか、という視点で考えた方が良いアイディアが出てくる。

・市場規模が大きくて可能性があるだけでは、そこで戦う理由には不十分。可能性があって、なおかつ勝てる、と言えないといけない。逆に、ここで戦うべきでないと言うときには、可能性がなくて、なおかつ勝てない、と言う。考えるべきことは、いま勝っているとこは、何で勝てているのか、その領域においてどんな強みをもっているか。そして、いま強みがないのならば、どういう強みを作ればいいか、どの部分を足してあげれば良いかという視点で考えるとよい。

・勝てる、勝てないの前段階で、市場の概観がつかめないと、聞き手は何ともいえない。まずは、相手に市場の大きさ、成長性、どういう競合がいて、どういう強みをもっていて、自社はどういう位置づけにいるか、顧客はどういうニーズをもっているか、という流れでストーリーを伝える。

 ・聞き手の納得感を高めるためには、根拠(事実)で主張を補強するという方法の他に、洞察を深めることで納得感を高めるという方法もある。メッセージの根拠を集める方向だけでなく、深める方向にも力を入れるとよい。

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最後に、三つ目の学び。

この会社良いなって思ったポイントは、最終日懇親会のときに入社3年目くらいの女性コンサルタントの方が話してたこと。「プロジェクトの合間は、採用のお手伝いでES読んで評価したり、社内報作るの手伝ったり、うちは中小企業だから、何でもやるのよ〜」

これだけ優秀で良いお給料をもらっている方が、何でもやります精神を忘れずに仕事をやり続けているって、素晴らしいなと思った。結局、自分がいちばん魅力を感じる部分って、こういう仕事に対するマインドや考え方がかっこいいと思えるかどうかだと感じました。